ナビの北海道旅行記2007 | パート3 |
7月19日 | |||||
朝は7時前に目覚める。今日は帰路につくだけの単調な行動だし、少しでも疲労を残したくないから、しっかり爆睡しちゃった。そのまんま、やや早めの朝食を摂る。 実は今日は遠く、登別温泉まで一気に走りきらなきゃいけない、ある意味一番過酷な日。なんでこんな事になったのか?って言うと、、、。道内最終日くらいは温泉のあるホテルに泊まりたいって思っていた俺。明日、千歳空港に11時には到着しなきゃならないから、千歳空港から1時間程度の距離の温泉でANAスカイツーリングで宿泊可能なホテルといえば登別しかない。んじゃここにしようって安易に考えていた。 もっとも、当日中に行けない事はないってのは承知しているんだけど、想定外の寒さが難点。ちょっと早めに8時過ぎに中村さんに見送られて出発。「今回もお世話になりました〜!また年末か来年のこの時期にでも来ますね〜」って、挨拶した。ストレートに弟子屈まで走るんだけど、、、、 「さぶ〜い!もう、いや!何とかしてくださいまし!」って叫んでしまう。だって誰も聞いていないから恥ずかしくないもん。雨が降りそうで降らないだけありがたい。ほぼ想定していた通り弟子屈市内に入って道の駅にて休憩。 |
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![]() こんなときエンジンのシリンダーブロックは強力な助けとなる。じかに触ると火傷するからグローブ越しで暖をとる。とっても気持ちいい。 しばし休憩すると、そこそこバイクが休憩がてら入って来る。釧路からと思われるハーレーのおじさんが合羽を着てるんで、「この先雨ですか?」って聞くと、寒いから着てるだけだとか、、、。そうだよね。濡れてる雰囲気がないもん。俺だって合羽着ようか、ちょっと考えちゃったもん。この先阿寒横断道路はどうだろう?「下手すりゃ雨?良くても霧?んん〜合羽着るべきか、、、」いいや、行ける所まで我慢しよう。 時間を稼ぎたいんで阿寒湖はパス。だって、まだまだ道中長いのに遊覧船もないじゃん!大変な目に遭っちゃうよ。 |
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![]() 国道から左折して暫く走るとオンネトーに到着。いつぞやレンタカーでGWに来た事があったっけ。その時は湖面はほとんど凍っていたから、こんな綺麗なオンネトーは久しぶり。でもってこの時期夏にカメラに収めるのは初めて。 水が澄んでて7色に変化するというオンネトーの湖面は見ているだけで色が違うのがわかる。 |
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![]() この先オンネ茶屋の方まで足を延ばしてみる。オンネトーから足寄までって、この道がつながっている。ちょっとダートの区間があることは知っているけど、できれば螺湾ブキも見られれば、、、、。ってんでダートに直行。んん?このダートなんか変だ?思いっきり前輪が取られる。バランスが悪い、、。 う、うわ〜深ジャリじゃん!んでもって丸い石じゃんかよ!超こえ〜!こんなんじゃ、いつかコケるよ!バイクじゃオフロード車でもないかぎり前輪がもぐってしまうもん。こんなんじゃ絶対走れない!これじゃヤダヤダ! 結局螺湾ブキは観賞できずに国道に戻って足寄に向かう。 |
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![]() ETCはカードは使えるけど荷物を積載したバイクのシートの中にカードが入っているんで、ETCの恩恵は受ける事はないみたい。あ〜久々だよ!料金所でお金払うなんて どこかで休憩しつつ昼食を摂らねば!ってんで十勝平原SAに決めたんだけど、ヘルメットのシールドが曇ってきているのかと思いきや濡れてきた。ジーパンのヒザがビショビショになってるのに気が付いた。あちゃ〜ヤベー!寒いから足への感覚がなくて濡れていることすら忘れてた! |
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![]() そうそう、14時前になっちゃったんだけど、ここでちょっと遅い昼食。モシリバの奥さんが握ってくれたオニギリを食べる。多少の疲労と寒さで食欲がない、、、。俺って珍しいよ!どっちかというと昼食はモリモリ!夕食は軽く+夜酒ってのはあるんだけど、、、何とか食べて落ち着く。でも、、、美味しかった。寒くても温かみのある味だった。ご馳走様でした。 さ〜て、あと半分走らなきゃ!って気合を入れて出発。十勝清水ICで料金を払う。今年度には十勝清水ートマム間が開通する予定だからか雨の中工事も進んでいた。ここから夕張がまずは目標。日勝峠に向かうんだけど、雨にガスがかかってきて前が見えない!ヘルメットのシールドを上げて直接視界を確保するしかないんだけど、雨が直接当る目が痛い痛い!そしてトンネルに突入! 「うあお!トンネルの中、ガスがかかっていて全く見えん!怖いよ〜!」 オレンジのナトリウム灯の光がガスで霞んで、俺はオレンジシャーベットかオレンジカルピスの中に入って行くみたい。実際30kmも速度は出せないよ!だって前方を走っている車がいるのか?いないのか?それすりゃわかんないもん。ここまでくると疲労のピークを向かえてきそう。 でも、面白いもんで、峠を越えたら、一気に天気がよくなってきた。何で?十勝平野と日高とでは、こんなに違うものなのか!人間って贅沢なもんで、今度は合羽が邪魔になり、暑い暑い。日高町のホクレンで最後の給油。俺的な勘なんだけど、明日千歳空港に行く時にはタンクは空状態にしなくちゃならない。俺のバイクは満タンでおおよそ250kmは走れる。今回登別温泉に向かって、明日千歳に到着する頃には予備タンになるんじゃないかな?って思ったから。 登川地区まで来ると、この先は夕張。やっと来たな〜廃駅になった楓駅跡は立ち寄らず通過。もう何も変化はなさそう。よかったな〜廃止になる前に乗車していて、、、。この先、いつも寄っているメロン農家に立ち寄る。おばあちゃんがいたんだけど、さすがに俺の事は判らないようだ。(だって過去に会っていないもん。)ご主人か奥様を呼んでいただくと、奥様が、、、「や〜お久しぶりだね〜!」って憶えていてくださった。俺も「ご無沙汰してま〜す!」って、、、。いつものように実家や頼まれている家にメロンを発送してもらう。 |
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![]() ここからまた道東道に乗る。一気に登別まで走っていっちゃおう。ここからの区間はETCがつかえるので、ゲートをノンストップで走っていく。もう少しだ。た、多分! モシリバから走りきって400km走っているんじゃないかな?って少しホットする。でもまだまだ!オンネトー以外これといって観光もしていない俺にとって、もう走るのは苦痛になってきた。千歳恵庭JCで道央道に入る。時速100kmほどをホールドして走っているんだけど、、、うぬ?え?うそ?俺の横を観光バスが、、、、意図も簡単に涼しそうに、、、抜いていきやがった、、、。プチ!(スイッチが入った音) 上等だよ!ゴルア〜!俺だってリッターマシンのプライドがあんだぜ! ぷぉ〜〜〜〜〜ん!って加速して観光バスをブチ抜く。へ!簡単だぜ!何だか無意味な勝負。さっきまで晴れていた天気も苫小牧を越えると怪しくなってきて、樽前PA付近では霧雨になってきた。また合羽かよ!でも霧雨ってのが半端で嫌なもんだよね。合羽着ようかどうしようか、すんごく悩む。で萩野PAで挫折して合羽を着るハメに。さっきブチ抜いたであろうバスにも抜かれたんだろうな。 |
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![]() 今日泊まるホテルはANAスカイツーリングで指定された、登別万世閣というホテル。もしや目の前の大きなホテル?まさかね?一旦停車してパンフレットと計画書を雨の中で確認。どうやら、間違いないらしい。マジっすか?でも疑心暗鬼で、ホテルの入口にいるフロントの人に、「ANAのスカイツーリングのバイクなんですけど、ここでいいんですか?」ってパンフレットを見せる。本当なんだって。 「マジっすか!これって場違いな感じがしますぅ!」 |
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![]() で、お姉さんが客室までご案内!え?10階っすか?いいのかな?こんな俺が上層階にいちゃって。一通りの説明を受けて外を見ると 俺ってすんごいとこ来ちゃったのね? パノラマじゃん。いいのかな?ってまだ言ってる。それに畳の部屋で10畳だよ。最後にしてはご褒美が良すぎるね。 風呂に入れば、とっても温かい。気持ちいい。俺って登別温泉は初めてだ。あ!バスクリンか何かで自宅で使ったことはあるけど。(何のこっちゃ!)夕食は19時30分の指定なので、それまでノンビリする。 |
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![]() そんでもってバイキングなのね、、、、。ちょっと贅沢しちゃおうか! まずは大ナマビールで一人乾杯!プッファ〜!ウメ〜!よくぞ、ここまでがんばったよ!バイクは立ちゴケしちゃうし、崩落状態の崖を突破したり、バイクで行ったり来たり、、。ふ〜ってため息が全てを物語った感じだったかな?(何かメンタルに浸ってる訳じゃないけど)さてバイキングなんだけど、何食べようか?って色々物色。カツオのタタキ、ホッキ貝のXO醤炒め、ローストポーク、、、んん〜タマラン。全部頂こう! |
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![]() ウマイっす!マジ ウマイっす!これが夢でない事は判っているから笑ってしまうよ! 食後、再度すぐに風呂に直行。多分これからも来る事はないだろう登別温泉を味わっていかなきゃ。 ビールの酔いも手伝ったのか、けっこうフニャフニャになっちゃった俺!すんごく眠い。 できれば、最終日の夜を楽しみたいんだけど、速攻爆沈!zzzzzzzzzzzzzzzz |
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7月20日 | |||||
![]() 窓から外を見ると、、、あっちゃ〜思いっきり雨じゃん。参ったな〜折角、登別温泉まで来てんだから、ちょっと時間をとってみたかったんだけど、、、。無理っぽそう。それなら出発までノンビリするのもいいじゃん!って思ってしまう。まずは、温泉。言うまでもなく登別温泉は北海道でも有数の温泉だから朝風呂には入らなくっちゃ! |
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![]() 結局7時30ほどには部屋に戻ったんだけど、布団にもぐり込んで9時近くまでモゴモゴしちゃった。あ〜晴れていればクマ牧場が待っていたのに、、、、。 |
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![]() 実は昨日、日高でガソリンを給油したんだけど、念のため少しだけ給油しておきたかったわけ。高速ICを通り過ぎ国道に出て教えられたスタンドに到着。で、、、、入れたガソリンは1リッターだけ!、、これじゃ、いくら俺だって有人のスタンドなんて寄れないじゃん! まだまだ雨はやまない。平日の午前中だからなのか車がいやしない。途中萩野PAで休憩。寒くはないんだけど朝、風呂入ったのと、雨の中合羽着ているんで、蒸れて辛い。今日飛行機乗るんだよね!臭いだろうな〜俺って! |
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![]() ほとんど燃料が空っぽとなったバイクで貨物受付に向かう。警備ゲートで名前や住所を記入してANAの事務所に行く。ここは、北海道に来た時と同じ場所だし、記入する書類も比較的多いけど、経験済みだから問題はない。で、一旦荷物をバイクから降ろしてバッテリーのアースを外す。けっこうめんどくさいなあ〜。一応荷物も目視で検査される。モシリバで飲み残した焼酎なんだけど、「バイク積載荷物の中に入れておいたら、割れる可能性があるんで手荷物でお願いします。」って言われたんだけど、ほとんど残っていないので持って帰るほどの事もないので処分をお願いした。 |
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![]() タクシーに乗車して警備ゲートでチェックを再度受けてから空港ロビーに。何か買って行こうかな?いまさらお土産なんていう俺じゃないんだけど、、、。何だか長い行列を発見。何だ?と思っていると、、。 |
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![]() で、3個ゲット!飛行機はANAだけど、ここの店はJALのICが使えるので、実質タダで買ってしまったようなもの。かえってラッキーなことになっちゃった。 航空券をチェックインして保安ゲートに向かうと、、、いつもは全くエラーのない俺。でもピンポン!だって、、、。何で?俺って何も持っていないよ?って言ったら、「もしかしてタバコお持ちですか?」って言われタバコを渡すと問題なくクリア! |
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![]() こんな事もあるんだね。それも新品のタバコではなく、本数の少ないタバコでクチャクチャになってアルミ箔が尖っていると、こんなこと起こるんだそうだ。ふ〜ん。 たっぷり朝食を食べて出発したもんだから空腹感はないんだけど、軽くパンを買って喫煙席でしばし待つ。目の前の飛行機で帰るんだけど、俺のバイクはもう格納されちゃったのかな?見えやしない |
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![]() 。ドアが閉まってタキシングに入る頃、操縦席の機長からドアの異常が確認されたので、一旦戻りますってアナウンス。おいおい!俺は戻るだけだからいいけど、早く自分の布団で眠りたいんだから、、、、。って思う。 |
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![]() 書類を確認してバイクの置き場に行って書類にサイン。そこからが、またまためんどくさい。固定してある荷物を降ろして、シートを外し、バッテリーの端子を接続してから、さっきの逆の作業。けっこう時間がかかってしまう。今乗ってきた便でのバイク利用者は俺だけだったみたい。エンジンをかけ、一旦スタンドでサービス分の5リッターを給油してもらって首都高速へ。 ところが、今日は週末だからか、車が多いのなんの。普通ならばすり抜けで走っていく俺なんだけど、それって高速道路の一般車の場合。首都高は若干車間長が小さい上に大型トレーラーがわんさか!なかなかすり抜けだってできないよ。怖い怖い!ここまで来て死にたかないもん。気が付けば空港から自宅まで楽に2時間以上かかってしまった。 でも無事到着。6日間、実に充実したツーリングでした。 |
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編集後記 | |||||
今回は初めてANAのスカイツーリングを使って、一気に北海道へ飛んで行きました。以前からバイクは貨物船で送っていく方法を利用していただけあって違和感はありませんが、多少複雑な手続きと燃料、バッテリーのアースの取り外しなど行う行程には戸惑いました。しかし近年スカイツーリングは若年層よりも高年層に利用が多いと聞きます。 やっぱり往復2日をフェリーで消耗するより、その日に走れるメリットが高いと評価されているのでしょう。私もそれは理解できます。できればJALでもこんな企画はやってはくれないもんでしょうか?時間をお金で買うという考え方は良くはありませんが、ある意味その理由がわかったような気がします。これからも続いてほしいですね。 いや〜しかしモシリバから登別には参りました。もうちょっと距離の配分を考えないと。 でも、今年も楽しいツーリング。長い旅行記をお読みくださり有難うございました。 |
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